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■Sem Tirar Nem PôR(引きも足しもせず)日本発売に寄せて(後編)


出来上がりはとてもシンプルに聞こえるこのアルバムですが、
完成までの道のりはそれほど簡単なものではありませんでした。


この作品のプロデュースは、昔からレオの作品を手がけ、レオも絶大な信頼を寄せるSuso Saiz(スーソ・サイス)氏です。いつも革新的な発想をするスーソさんらしい提案で、初めは、ライヴ・ハウスなどで演奏するときと同じように、ぶっ通しで何曲も歌い続ける、というやり方で録音されました。
.....なんと大胆なアイデア!でも、ライヴと同じように、といっても、お客さんがいない前ではどうしても抑えた演奏になってしまうのがレオは気に入らなかったようです。それに、好きなだけスタジオを使えるわけもありません。納得のいく録音をするにはこのやり方では時間が足りなくなる...心配になったレオが代わりに提案したのが、1曲につき3回と決めて録音する、というものでした。この新しい方法で伸び伸びと演奏ができたようで、順調に作業は続き、録音された数は30曲!にもなるほどでした。

しかし、その後、録音された沢山のトラックを聴き返す段になって、レオの中では根本的な1つの迷いが生じたようでした。ほとばしるような勢いでここまで進めてきたものの、それを客観的に捉えるもう1人の慎重な自分がいて、彼自身の中でせめぎあっていたのだと思います。このようなシンプルな作品をリリースして本当に良いのか...。これまでに発表したアルバムでは周到に練り込んだ音作りをしてきたレオにしてみれば、とても自然な迷いだったと思いますが、スタジオに飛び込んで行ったときの自分を思い起こし、前向きに進む気持ちを取り戻していた様子が伺えました。

このアルバムが無事にリリースされ、
ここ日本でも発売に至ったことを、今、本当に喜ばしく思います。

今回、ブラジル音楽工房サンバタウンさんが輸入元となり国内発売されるにあたっては、筆者も制作に全面支援した、歌詞対訳冊子がついています。レオ自身が書いた、また、他アーティストが提供した歌詞は、それぞれに個性的で味わいある世界を醸し出しています。音と言葉、ぜひ一緒に楽しんで頂けたら嬉しく思います。

どうかたくさんの方にこのアルバムを聴いて頂けますように、
心からそう願っています。

(posted by marikinha)
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■Sem Tirar Nem PôR(引きも足しもせず)日本発売に寄せて(前編)


鮮かに立ちのぼる音。
微かに震えながら、
静寂に溶けてゆく音。
荒ぶりかすれる音。
甘く切なく感情を包み込む音。.....

このアルバムはいっさいの
音響的加工をあえて行わず、
ヴォーカルとアコースティック・ギターだけで、スタジオ・ライヴ録音されました。
正にアルバム名どおりに、Sem Tirar Nem Pôr...何も加えず、何も削っていない、直球勝負の演奏。そのことが、レオの作る「歌」そのものの魅力を鋭く際立たせています。息遣いや弦の擦れる音も生々しく、すぐ眼の前で弾き語られているような親密感を伴いながら、ミニマルな音の要素とは相反する、豊かで繊細な彼の世界を描き出しています。

例えば、過去のアルバムと聴き比べてみると、同じ曲でも、単に演奏やアレンジが違うからではなく、歌が違った表情を見せていることに気づき、ハッとさせられます。レオは、声とギター、それだけで、それぞれの歌の奥深いところにある細やかな情感を浮かび上がらせ、聴き手へダイレクトに伝えているのです。

ギターから生まれるアクセントの効いた多彩なリズムと、抑揚やメリハリ、歌詞の音韻を自由奔放に拾うことで声(身体)から生まれるリズム。そして、洗練されたメロディーラインと独特のハーモニー感覚。それらが絶妙に融合するレオの演奏は決して同じ表現に留まることはなく、時を経るごとに進化し、彼自身と共に変わっています。その意味では、このアルバムは、あの日あの時のレオが確かに刻印されたもの、といえるでしょう。

* * *

2009年7月下旬、日本での初めてのソロ・ライヴ・ツアーを終えて満足気なレオは、「次のアルバムはギター1本で作るよ」という言葉を残して帰国していきました。それからわずか2~3週間の内に、「もう準備は終えたから、明日からスタジオに入るんだ」との近況を聞いた時にはとても驚きました。レオはある意味で日本人以上に細やかな人ですが、やはり基本的には、“ラテン系”スペイン在住のブラジル人。のんびりしたところがありますので、特に時差の違う外国への長旅から戻った後は、普段であれば無理はせず、まだ疲れを癒している頃です。それが、もう録音を始めるというのですから!

レオは後になって、日本から帰国したばかりの頃の自分を「日本で、沢山の人と知り合えて、いろいろときれいな所へ行けて、嬉しい気持ちでいっぱいだった」と振り返っていました。今にして思えば、日本にいる間に感じたもの、得たエネルギーをそのまますぐにスタジオに持ち込みたかったのだろう、と思います。
帰国直後、怒涛の勢いでMySpace上に連載された、「日本滞在日記」(原題De Vuelta a Madrid、スペイン語)でも彼の高揚した気分が伝わってきます。関連記事はこちら

 ~ 後編へ続く ~

(posted by marikinha)

■ツアーこぼれ話 ~ コラージュ・ポスター

at Cafe Dufi, NAGOYA(2009/7/10)
photo by marikinha
今回のツアー、当ブログに載せたライヴ時の写真を見ていただくとレオの背景に、何枚かの白地の大きなポスターが貼ってあるのにお気づきでしょうか。

本番迫る、6月も終わろうとする頃のこと。スタッフの間で、小さなハコでもステージっぽい雰囲気を出すため、何か少しでも工夫があるといいね、レオの背景に何か飾ろう、というアイデアが持ち上がりました。スタッフからの第1案は、レオ本人も含め多数決で(笑)NG。んならばと、出した第2案は満場一致。それがこの「白地の大きなポスター」たちでした。

これは、レオ・ミナックスの最新アルバム「DA BOCA PRA FORA」のジャケットに散りばめられた、イギリス人アーティスト、ショーン・マカウィ(Sean Mackaoui)によるコラージュ作品を拡大したもの。レオが5月にマドリードでバンドと共に行ったライヴ時の写真(下)をスタッフが覚えており、その時に背景に貼られていたポスターを日本に持ってこられないかとと提案したところ、レオは大喜びで賛成した、というわけです。

at Teatro Lara, MADRID(2009/5/26)
photo by Ale Megale ステージ背景にご注目!
でも、それからが、さぁ大変!5月のライヴ時に使用したものは廃棄されてしまったので、レオの提案でレオ側の方で新たに用意することになったからです。

印刷はカラーか、モノクロか。どのデザインをプリントするか。破ったりして汚すか、きれいなままで使うか。費用面の心配は。などなど。

レオのアイデアは膨らんで、終いには、ツアー各会場でお客さまをお迎えするエントランス用のミニ・ポスターも作ろうという提案まで飛び出しました。

at VIVA LA MUSICA!, KYOTO(2009/7/13) photo by marikinha
ツアー開始までもう日が迫っているにもかかわらず、興奮気味に逐一、スタッフ側へ報・連・相(=報告・連絡・相談のことです、笑)をしてくるレオの熱意をこちらも受け止めるしかありません。
レオがマドリードを発つギリギリ当日(!)まで奮闘して準備した、ポスターの入った大きな筒を、ツアー中、スタッフは頑張って持ち歩いています。(これがめちゃ重い!苦笑)

「もし音楽家になっていなかったら、広告とか宣伝の仕事にも興味があった」と話していたレオ。ヴィジュアルな情報が人の心へどう届くのか、ということに対する気遣い・こだわりには、並々ならぬものがあります。日本へ来てからも、目にするちょっとした物へのデザインに興味津々。彼のキャラが伝わってきます。

CDなどにしても、音楽はとても良いけど、デザインがイマいち...というケースもよくある中、レオがいろいろな手段で自身の表現をすることに積極的に挑戦している姿勢は素晴らしいと思います。

そんなわけで。ライヴのとき、エントランスやステージ背景にあるポスターにどうぞご注目下さい!また今後、発表されてゆく作品でも、音楽はもちろんのこと、彼がどんなヴィジュアル・アートを見せてくれるのか、楽しみに待っていたいと思います。  (posted by marikinha)

■プロデューサー、スーソ・サイス


Leo & Suso - AULANALUAのレコーディングにて
frame Making Of by Marinho Antunes


このブログをじっくりご覧になって下さった方、
もしくは既にレオ・ミナックスのAulanalua(CD+DVD)を
入手された方なら既にお気づきのことと思いますが・・・。
レオのビデオクリップ(スタジオ録音風景)のところで、妙に目立つ
(というかはっきり言って目障りな)メガネのおっさんがいます。

彼こそが、プロデューサーのスーソ・サイス(Suso Saiz)であります。

パッと見にはひとりエアギター&エアドラム大会を繰り広げている、
ミュージシャンの集中力を乱してそうなだけの鬱陶しいオヤジにしか
見えない彼ですが、現在のレオ・ミナックスの音楽性確立に
計り知れないほどの影響を与えた人物です。与えた人物なのですが・・・
やはり映像から見れば「アンタがそこまでイレ込んでどうする」とか
「おいおいなんでそんなトコにいんのよ近すぎるってそこ」とか
各種ツッコミを入れたくなるようなスーソ氏のアクションに、
最初は引き気味な感情を覚えながらも、
「いやコレはきっとプロデューサーたるもの、自らノリノリなところを
体で示し、ミュージシャン達のモチベーションを最大限に高めようと
しているのではないか」と次第に好意的な見方が頭をよぎり始め、
やがて彼しか目に入らなくなる自分に気付くことでしょう。
愛すべきおっさんです。うーんこの人カヴァキーニョも弾くんですねえ。

ちなみにこのスーソさん、今回のレオ来日にあたり、
なんとかして自分もツアーメンバーとして同行しようと
あの手この手でレオにアプローチを仕掛けまくっているそうです(笑)。

今回ブログにアップしているスーソ、じゃなくてレオの映像の中には
収められていないエピソードを一つご紹介します。
Aulanaluaだったか最新盤のDa Boca Pra Foraだったか
聞きそびれたのですが、アルバム製作中にメンバー間での雑談が
楽器機材の話題に及び、レオの「いいフラメンコギターがほしい」
に始まり、各メンバーも同様の「あれがほしいこれがほしい」的な
物欲が渦巻き始めたとき、かのスーソさんの鶴の一声。

「音っていうのはな、楽器で決まるもんじゃないんだ。
 アーティストの指先から生み出されるもんだろう?」


レオからこの話を聞いた時にはかなりこの人を見直しました。
えー、まあ(笑)、そういったプロデューサーがらみのあれやこれやも含めて
レオの音楽に親しんでもらえれば嬉しく思います。駄文失礼しました。

(posted by Zezi)

Platicando 曲/Leo Minax


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